ブロッホ:シュロモ~ヘブライ狂詩曲

ピアティゴルスキー(Vc)ミュンシュ指揮ボストン交響楽団(RCA)1957/1/30・CD

ブロッホが民族に拘っていた時代の代表作で、いわゆるヘブライ旋律が横溢しているが、マーラーのような音楽に比べ確信犯的で、ロマンティックな主情的な音楽からは少し距離を置いているというか、垢抜けたところがある。演奏のせいかもしれないが何となく戦後アメリカの西部劇を思わせる音楽になっているのだ。半音階的な進行は依然中欧ふうであるが、ピアティは得意のレガート奏法を駆使して極めて息の長い音線をかなで続ける。レガートが得意な往年の奏者特有、左手指の柔らかさからくる高音の音程の甘さや音符の切れ目の不明瞭さ(アタックの位置がはっきりせず全体として今ひとつピンとこない)は、ピアティ自身の健康状態に由来しているのかもしれないがいただけない。ミュンシュはともすると渋く収まりがちなブロッホの響きに対し各楽器固有の色を明瞭に打ち出させ新鮮な印象を与える。好き嫌いが別れる曲で私も掴みどころがない曲と思うが、これはまあまあ聞ける。
関連記事
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

プロフィール

岡林リョウ

Author:岡林リョウ
FC2ブログへようこそ!

検索フォーム
リンク
カテゴリ
TAG

ストコフスキ 四重奏団 フィテルベルク ミュンシュ トスカニーニ コンドラシン バルビローリ 作曲家 モントゥ アンセルメ 作曲家演奏 ブール エネスコ ガウク ミトロプーロス ロスバウト サージェント オイストラフ フランセ ワイエンベルク ORTF アンゲルブレシュト サモスード デゾルミエール イワーノフ ゴロワノフ ムラヴィンスキー ピエロ・コッポラ モイセイヴィチ ベーム セル クーベリック カルミレッリ シュヒター バーンスタイン ビーチャム パシャーエフ ツィピーヌ アルベール・ヴォルフ パレー ウォレンスタイン アラール オーマンディ サモンズ 山田一雄 ロストロポーヴィチ シェルヘン モートン・グールド ギレー モイーズ 

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード