ドビュッシー:春の挨拶(1882)

ナディーヌ・ソトロー(sp)ロザンタール指揮フランス国立歌劇場管弦楽団、合唱団(Ades他)CD

パリ・オペラ座管弦楽団として近年SACD化もされた50年代後半のロザンタール最盛期と言われる(実際には70年代までは旺盛な指揮活動を行っておりあくまで録音では、という意味)ステレオ初期の大量の優秀録音に含まれている。ラヴェルに師事した最後の世代でありラヴェル録音集はその意味でも貴重だが、実演をよくやった指揮者のセッション録音にありがちな少し硬直したような(精度的には素晴らしい)印象もある。ただ開放的で浮き立つような、生気溢れる明るさは魅力的で、それはドビュッシー集においてより、はっきり現れていると思う。これはドビュッシーの音楽の性向からもきているのだろう。初期も初期、ローマ賞最初の応募作で過去あるいは同時代の作曲家を研究した結果のようなところはあるが、初期の代表的な作品である小組曲を思わせる伴奏音形など、無邪気で軽い楽想の中にも新鮮な動きや和声への嗜好があらわれている。ピアノ伴奏と管弦楽伴奏のどちらがオリジナルか知らないが後者としたらなかなか良くできていると思う(といっても単純だけど)。女声合唱を使ったところで音楽の華やかさをいっそう際立たせ、そこにロザンタールが生き生きとした表現をくわえて作品の生硬さを鞣している、これは聴ける演奏。
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