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ケクラン:交響組曲「7人のスター交響曲」

アレクサンドル・ミラ指揮モンテカルロ・フィル、フランシス・ペリエ(OM)(EMI)1982/6/15-23・CD

opus.130台の後期作品にあたる。四楽章にオンド・マルトゥノ表記があるが三楽章の誤り。映画スターの名前を各楽章の題としそれぞれに副題が付けられているものの、映画との関連性は皆無で、あくまでケックランの受けた印象を抽象化した曲の集合体となっている。散文的で楽章間の対比は明確ではなく一貫して個性を主張せずに職人的作風を保ち、同時代音楽の雰囲気を漂わせ、デュティユすら超えるような現代の印象派的音詩が連ねられており、三楽章「グレタ・ガルボ」のオンド・マルトノ(融和的で木管楽器のように自然に旋律楽器として取り入れられている)に至るまでは音響的な音楽が続き、鉄琴やハープ、ピアノなど高音打楽器系の楽器が空間的な拡がりを感じさせる。四楽章でやっと派手な音楽が登場するが、その後は後退したような晦渋な楽章も登場する。いずれ題名となっている俳優のイメージを知らないと、まとまりのなさに退屈してしまうかもしれない。アメリカアカデミズムの同時代曲も彷彿とさせる。長くても6分程度の曲の中で終曲のチャーリー・チャップリンは16分を越える深刻な音楽であり、ベルクを思わせるフレーズを含めその感じが強い。後輩オネゲルからメシアンに至る音楽をも飲み込んだケクランの世界の広さとともに、広過ぎるがゆえに構成感を失い散漫で掴み所のない作風を露呈している。大半が静謐なため環境雑音の気になるところがあり、調和の取れた音ではあるが強い押しが無く(フランス的ではある)、紹介者的な範疇を出ない演奏となっている。合わせれば結構な大曲、併録はフォーレに倣ったようなメロディアスなピアノと管弦楽のためのバラード(ブルーノ・リグット(P))のみ。
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