ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」

カイルベルト指揮ケルン放送交響楽団(weitblick)1966/4/15・CD

モノラルなら誤魔化されたのかもしれないがステレオだとバレる。オケ弱すぎる。一楽章からバラケて音荒れて腰砕けにされるが、特にブラスがきつい。ホルンの変な音程から始まり(音程を低めにとることについてはオケの特性だろうが不安定で、二楽章の弦楽カルテットもゾッとする)、とちる、縦をズラすなど事故が多い。カイルベルトもステレオで聴いてみるとコンヴィチュニーに比べ中低音域を余り強調しないような気がする。ガッシリしたフォルムが(硬直したテンポ設定やリズム処理には確かにそういう志向は感じられるのだが)音の軽さのせいで中途半端な感がある。これもオケのせいかな、とは三楽章を聴いて思うことだが。救いは低弦の分厚い表現で、重なる場面では正直アマチュア並のヴァイオリンをきっちり支えている(この音色のバラケ具合は往年のケルン放送soならではなんだろうが、今まで正規盤で出なかった理由がわかる)。あと木管は安定しているか。踊らない実直な三楽章から格調ある四楽章。カイルベルト、掛け声発してる?か細いヴァイオリンパートも何とか食いついている。ワグナーを思わせる雄大な表現、テンポルバートなど、もっとボリュームは欲しいが、とりあえずカイルベルトがたまに見せる粘着質のフレージングが聴かれ楽しいところがある。ボリューム不足について触れたが、これは録音のせいだろう、音量変化に乏しいのは難点。少し録音操作してもよかろう気もする。ちょっと独特の音の切り方をしつつ、フィナーレ急に突っ走って終わる。環境雑音が無いので放送録音か。
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