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チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」

ハイキン指揮レニングラード・フィル(Noginsk)1938・SP

ソヴィエトの力を見せつけるような重厚な録音で、交響曲という大編成にも関わらず弦管のバランスも良く、同時代のフランスの78回転盤と較べると雲泥の差だ。ノイズ慣れしていれば十分聴くに耐えうるものである。既にレニングラードに腰を据えていたハイキンはガウクにテンポ感を持たせたような(あっちはライヴ録音だが)力強さと勢いを制御する術を30代にして身につけており、レニングラード音楽院で教鞭をとるだけの技術的に安定したものを感じさせる(モスクワにも出向いていたと記憶しているが)。録り直しの概念の無い時代ゆえ緩い部分は出て来るが同時代の録音としては極めて統制がとれており、レニングラード・フィルの水準の高さ、やはり弦楽器の力量には感服させられる。四楽章のような音楽ではコントラストがうまくつかず勢いをそのまま持ち込んでしまっている感もあるが、大粛清時代的な陰鬱さは排除されソヴィエトソヴィエトした前向き解釈が是とされていたのかと夢想する。師匠マルコが10年後くらいに同曲をイギリスで録音しているがこちらの方が魅力的である。後年しばしば感じられたレニングラード・フィルの土俗性も無く西欧的な演奏でもある。
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