ミヨー:バレエ組曲「世界の創造」

ミュンシュ指揮ボストン交響楽団(DA)1953/7/26タングルウッド音楽祭live放送

非常にノイジーな板起こしで、元はモノラルのくせに左右の揺れが酷い。拍手に重ねてナレーションが始まり、作曲経緯の説明がひとしきり行われて演奏に入る。訪米時ポール・ホワイトマン楽団との邂逅で初めてジャズを知りニューオーリンズで本場物に触れて帰国のち黒人音楽のイディオムを組み込んだバレエ音楽を仕立てた、時に1922年のことである、といったものだ(ジャズを採用したクラシック音楽としては非常に早いものになる)。題名はネイティブの伝承から取ったが本国では余り受け入れられなかったと、ウィキに書いてあるようなことも付け加えている。とある単語が耳についたが話の流れ的にも時代的にも他意はなかろう。ミュンシュは思い切り勢いづいて、この軽薄な音楽を押し通している。ミヨーらしくやかましく音を重ねる箇所は散見されるものの、セオリーを持ってやっているという感じは無い。イディオムがどうこうというか、世界的な先行事例なので当たり前だが二曲目など全くまんまのジャズである。終曲にかけてミヨーの浅い方の作風~フランス組曲とかそのへんの感じ~に巧く取り込んでまとめてはいるが、全体として所々に現れるのはガーシュインだ。尤もガーシュインに先行している部分もあろうので、ホワイトマンと言った方がいいだろう。厚くて強引だから聴けるのであり普段の私なら欠伸で終る曲なので、演奏的に成功はしてるはずだし、ナレーターもアメリカ音楽の影響下にあるものとして誇らしげにも聞こえるから、良い記録とは言えよう。多分もっとちゃんとした録音が復刻されていたと思う。
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