グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲

ギンペル(Vn)ハンス・ミュラー=クレイ指揮南ドイツ放送交響楽団(meloclassic)1956/10/2シュツットガルト放送スタジオ録音・CD

ギンペルらしく危なげない安定した技巧にスピード、明るく力強いスタイルが怠惰な一楽章を引き締める。基本まっすぐ突き進むがもちろん表現の綾はこのクラスのソリストには当たり前のようについている。グラズノフの西欧主義的側面を国民楽派の靄の中からきちんと取り出して曲の大きな分節ごとに少し異なる色をつけしっかり構成している。長いカデンツァでスピードが速すぎてとちるのは珍しいことだが(後半部も所々ライヴのような指の転びが入るものの)トランペットとの対話から始まる民族表現を尽くす祝祭的音楽への移行も速度、音色と技巧の安定感から唐突感がなく、近代ヴィルトゥオーゾ的表現もしっかり兼ね備えた立派な演奏となっている。オケが音色だけでなく反応も鈍重さを感じさせる部分がなくはないが、オケを聴く曲でもなしきちんとアンサンブルになっているのでマイナスにはならない。録音はこんなものか。
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