プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第3番「古いノートから」

アンドレ・チャイコフスキー(P)(meloclassic)1962/1/20バーデンバーデン南西ドイツ放送スタジオ録音・CD

もともと簡潔に構築された佳作ということもあるが、均整の取れた演奏ぶりで、古典からショパンという流れで名を成したのはよくわかる(戦中派として若い世代ではあるし早世したからイメージが古いだけでこのスタイルが取り立てて新しいとは言わないが)。軽妙というと語弊があるものの、音楽表現にニ派があるとすればモーツァルト派であろう、ベートーヴェンではない。したがって即興や作曲をこなしたというのも頷け、この初期曲(改作)に溢れるイマジネーションを汲み取り、たっぷり余白を取りながらフランス近代曲のようにペダルを多用することなくぴたりと仕立てる才能はなかなかのものがある。正直作曲もやるのなら他の現代曲もやっておけば評価は違ったろう。コンクール出でも半端な位置、音も含めて奇をてらわず派手さはないがヴァイオリンで言えばスターンのようなパターン化した音作りのスタイルは絶対取らず、編曲も厭わない創意と売出し側の意識のズレ、住む国を移り続けたのにも理由はあろうしこれは仕方のないことだ。チャイコフスキーは戦中ユダヤ系を隠して生き抜くために付けられた偽名で作曲家としてはアンジェイと母国ポーランド風に読まれることが多い。
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