デュカス:バレエ音楽「ラ・ペリ」

ゴーベール指揮パリ音楽院管弦楽団(columbia/vogue)1928/4/3・CD

やわらかなうねりのえんえんと続くワグナー~リストの系譜につながる分厚くロマンティックな作品で、スクリアビンの痙攣的な動きも含む半音階的で繊細な響きの感覚と共通するものが確かにある。ただロシア楽派からの影響は少なくやはり中欧音楽を拡張した範囲内に印象派的世界を構築したものとかんじる。だから明確なリズム主体の動きが少なくバレエ曲としては少し難しいというか、ストラヴィンスキーが現れる時代にこれというのはちょっとロマンティックに過ぎるか。これがまたハッキリした表現のゴーベールだとワグナーに聴こえるし、また、時代的に緩いオケの特に音程のあやふやさが精妙さを損ない、元の曲の価値をわかりにくくしている。正直、スクリャービンを健康的にしたような音楽にしか聴こえてこない。だからといって悪いことだけでもなく、うまいことハマってしまえばドビュッシーの同時代人の、牧神からの影響下の音楽として楽しめるだろう。
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