ラロ:ノルウェー狂詩曲

ピエルネ指揮コンセール・コロンヌ管弦楽団(ODEON/house of opera)1929

SP起こしがCD-R等で販売されている。ラロはナショナリズムに裏打ちされた国民楽派ではなく、異国趣味、オリエンタリズムを含む後期ロマン派の作曲家として認知されているか。この曲もノルウェーという題は原曲とされるヴァイオリン協奏曲ふうの交響曲からの転用であるにとどまらず、じっさいノルウェーの素材をそのまま利用しオーケストレーションすることで、オーケストラ音楽に慣れた聴衆に異質の新鮮な驚きを感じさせ、今の耳でもこの時代の作曲家としては新しいやり方をしているように聴ける。力強い旋律音楽だ。もっとも、2つの楽章のうち後者はノルウェーから離れ南欧ふうの勇壮華麗なものになり、剥き出しの旋律の強さが雰囲気を台無しにする(が楽曲構成的にはアピールするので計12分という手頃感からもわりと取り上げられる)。民謡をそのまま採り入れて管弦楽曲化するという、ロシア等でやられていくことを、とくにリムスキーが推し進めたような革新的な手法への道標をつけるというよりは、あくまで聴衆にアピールするようプッチーニ的なテーマの選考、使い方をしたものと言える。演奏は古びたもので雑然、音程の不安定さをおぼえるが、それは録音の不備の可能性もある。力のあるオケで、ピエルネもやるときはやるというか、派手な鳴らし方(併録のストラヴィンスキーの小品など加えて官能的だ)はラロ向きだろう。パート剥き出しのフレーズの頻発する楽曲は怖いが、恐れず凹みもせず、しっかり均されて聞こえてくる。
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