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ドヴォルザーク:交響曲第8番

ターリッヒ指揮チェコ・フィル(supraphon)1951・CD

これが黄金期チェコフィルを率いたターリッヒでも最良の録音の一つというのが何とも寂しい。モノラルで中音域が弱く、ドヴォルザークといえばターリッヒ、とムラヴィンスキーも躊躇した名匠の真実を伝えるにはこれでも不足と思うし、私自身も何しろ聴く対象が限られているものだから、真実はどうだったのか、実はそんなでもなかったのでは、と言われて返す言葉は無い(あけっぴろげにぶっ放すブラス、味は余り無いが堅実に技巧を発揮する木管、高潔で引き締まった分厚い弦楽器、それらを一手に厳しく操るといったオケとその着実なコントロールぶりくらいは伝えられる)。正直ドヴォルザークのシンフォニーを、ステレオで一枚でも残せていたら忘れられることは無かったであろう。チェコのローカル指揮者というマニア向けの扱いにもならなかったはずである。録音嫌いと言いながら膨大な放送録音や映像を残す結果になったチェリビダッケは、活動中ですらレコードマニアに盛大に持ち上げられていたが、時代が違うし立場も活躍範囲も違うが、後代の人は録音しか聴けないのだから、こういう指揮者の演奏は誰かが隠れてでも残しておかないとならないし、わずかながら「大地の歌」断片など出てはいるので、スプラフォン頑張れ。この記録は楽章毎の性格が明確に描き分けられ、ムラヴィンスキー的なイメージとは違いおおむね客観的に整えられている。とくに四楽章は案外前へ向いていかないが、そのぶんドイツ的な形式感を重んじた質の良さも出てくる(オケはドイツよりロシアに近い響きなので聞き心地は違う)。三楽章の舞曲表現もローカルな色を感じさせないが、絶妙なリズム感で浮き立つようなワルツを十分に堪能させてくれる。
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