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ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」

ターリッヒ指揮チェコ・フィル(supraphon)1954・CD

だいぶ音質の良いほうである。解像度もあり、ターリッヒの勢い良くも丁寧な彫刻ぶりが味わえる。二楽章の注意深い音楽はターリッヒを特徴づけるものとして聴いておいて損はない。どちらかといえばロシアオケに近い不格好さ(ブラス全般が強すぎてホルンの音程が安定しない部分がある、木管も楽器によって表現の巧拙が如実に出てしまっているなど)と強い合奏力を兼ね備えたチェコフィルの特性を活かすとともに、中欧に比肩しうる技術の充実をはかり、演奏には客観的な視点も持ち込んでフォルムの明確さ、解釈浸透の確度を上げるとともに、ミュンシュ的な色気というか、適度な華々しさも感じられる。四楽章はスピード面で冒険は無いが確かな合奏力に裏付けされたディジタルな変化、チェコフィルならではの民族的な香りのするリズム感、派手なブラスや弦楽器のひびきの反面、メカニカルな楽曲構造も良くわかる磨かれた演奏で、録音状態が比較的良いのは救いだ。緩徐部でのテヌート表現の味わい、繊細さは、周到な二楽章とともにこの指揮者が勢い任せの人ではないことを証明している。そこからのコントラストでラストのスケール感と派手さが際立っている。新世界を世俗音楽のイメージから一歩引かせた良演。
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