ワグナー:ワルキューレ~ワルキューレの騎行、魔法の炎の音楽

ロジンスキ指揮ロイヤル・フィル(EMI/DG)1955/4/14ロンドン・CD

スタジオ録音だけあってパレー/デトロイト響のようなただただ純粋に音を鳴らして突き進む芸風を率直に楽しめる。この人はむしろワグナーやリヒャルト・シュトラウスを振る方が本領だったのに当時の現代物や珍しい演目を(誰のせいかはわからないが)アメリカで振る人になってしまった、しかも活躍期間がモノラル期で録音も散発的としか言いようがなく、その点では、後世に残らなかった名匠として不幸であった。新即物主義とはまさにこの人のことであると「騎行」では思わせるし、大半の録音は同様の、フルヴェンなど好む向きからは冷笑される類の「空疎」なものかもしれない。しかし音そのものに語らせる態度は、次の分厚い旋律音楽で無意味ではないのだということを実証する。オケのせいもあると思うがきらびやかな音に彩られた太い情感が伝わってくる。今は滅多に聴かれない「絶対君主型の引き締め方」をした人、もっともっと大作をまるごと残すことができていれば、ただの直球だけしか投げられない人ではないことが伝わったろう。静かな短調の曲では、パレーとは違ってくるのだ。このロイヤル・フィルとの抜粋集(神々の黄昏二曲が続く)では雄渾でありかつ、美しく豊潤に歌い上げるロジンスキが聴ける。
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