フォーレ:劇付随音楽「シャイロック」~Ⅴ.夜想曲

ゴーベール指揮パリ音楽院管弦楽団(columbia/malibran)1936・CD

フォーレは純管弦楽のための作品(編曲)を僅かしか残していないが何れも優品として知られる。もっともこの曲のように付随音楽の一部であったり、単品として存在しているわけではないが、全曲よりも取り出して演奏される機会がずば抜けて多いのは「シシリエンヌ」の例を見てもあきらかだろう。これは弦楽合奏のための抜粋で3分半程度の小品。「ペレアス」からのシシリエンヌ同様、美しい旋律をなぞる音楽にすぎないが編成の性格上旋律と同時にフォーレの真骨頂である和声の繊細な揺らぎがはっきりと示される点は特筆すべきところで、印象的である(まずは新しい演奏で妙味を味わうことをおすすめする)。シシリエンヌより世俗性が感じられず純音楽的に素晴らしい。

「魔法使いの弟子(電気録音の方)」の盤面埋めに録音されたもので正直古い録音だ。ゴーベールの指揮記録の中では充実した30年代の電気録音で、「時代に引きずられない」しっかりした奏法でかつその音色に雰囲気はある。だからここでも十分に旋律的和声を楽しむことは可能。復刻盤のほうが普通は楽しめるだろう。SPも流通してなくもないが高いお金を出して買うよりAmazonデジタルミュージックでmp3音源を買った方が得策である(CDは廃盤)。
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