スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

フランク:ヴァイオリン・ソナタ

カルミレッリ(Vn)シュヌール(P)(melociassic)1966/1/10北ドイツ放送スタジオ録音・CD

さすが、冒頭から喫驚させていただける。いきなりの変な運指でフラジオ入れてくるとか、弦を選び音色にこだわるかと思ったら旋律は普通の現代ふうな明るい標準的な音(僅か不安定なヴィヴラートが艶にはなるが低いほうの倍音が出なくて何か軽い)、左手指が柔らかくて時にブレもあるがそれは表現手段のうち、また、運弓も面白くて、音の切り方が別に奏法都合というのではなかろう箇所でタッと、独特。普通はこう持っていくと盛り上がるだろう、というところは無視してさっさと通り過ぎるのに。オールドスタイルな感情表現ではなく、現代的な感情表現とでも言おうか、作曲家演奏家の演奏のようだ。ひょっとしたら録音のせいかもしれない、低い響きの無さが一寸気にはなるものの、言葉で物語るように進むレシタチーボ・ファンタジアは特徴的な音色をひけらかさない分、丁寧に聴かせていく力が強い。激性を示さずに高潔な表現をなそうとし、まあ高潔とまではいかないがじっくり聴かせる演奏に仕上げてくる。技術に胡座をかかず、何かを聴かせにかかってくるのがカルミレッリだ。さらっと、気軽な感じで終楽章の躍動、軽やかな春の陽気を感じさせる、意味性を敢えて込めず、そこから三楽章の暗いエコーが浮かび上がり、高らかな主題によって「成仏」する。こういうサラッと流れる四楽章もいいのではないか。明るい音色が活きてくる。一寸クライマックスを前に持ってきすぎて音量がマックスになりっぱなしに続くから、音色表現の幅のなさが一回性の録音特有の瑕疵とともに気になるところもあるが、一貫して速いインテンポで暗がりを作らないのは、フランクという作曲家の作品としてはアリなんじゃないか。肯定的な演奏…ラスト高音の音外しはご愛嬌。
関連記事
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

プロフィール

岡林リョウ

Author:岡林リョウ
FC2ブログへようこそ!

検索フォーム
リンク
カテゴリ
TAG

ストコフスキ 四重奏団 フィテルベルク ミュンシュ トスカニーニ コンドラシン バルビローリ 作曲家 モントゥ アンセルメ 作曲家演奏 ブール エネスコ ガウク ミトロプーロス ロスバウト サージェント オイストラフ フランセ ワイエンベルク ORTF アンゲルブレシュト サモスード デゾルミエール イワーノフ ゴロワノフ ムラヴィンスキー ピエロ・コッポラ モイセイヴィチ ベーム セル クーベリック カルミレッリ シュヒター バーンスタイン ビーチャム パシャーエフ ツィピーヌ アルベール・ヴォルフ パレー ウォレンスタイン アラール オーマンディ サモンズ 山田一雄 ロストロポーヴィチ シェルヘン モートン・グールド ギレー モイーズ 

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。