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ラヴェル:幻想的歌劇「子供と魔法」

○ロザンタール指揮ORTF&CHO他(ina配信他)1957/12/26(1957/12/28?)1958/1/2放送 ラヴェル没後20周年コンサートlive

1957/12/26と表記しAmazonデジタル(ina)から出たものは同じ組み合わせでラヴェル・フェスティバルとあるためina配信と同一音源、時系列的に12/26が正しいと思われる。スペインの時に続いて演奏されたものだがこちらの方がメインのプログラムと言っていいだろう。ロザンタールはこのバレエとも歌劇ともコミックオペラともつかない作品のバックをしばしば振っており、70年代アメリカでの舞台映像記録もあるというが寡聞にして識らない。録音はモノラルだが明晰(環境雑音や放送ノイズのようなものはわずかに入る)。めざましくめくるめく音楽はくるくると変幻自在に、ラヴェルが自身の管弦楽や歌唱作品で培ってきた技巧が注ぎ込まれ、サティの「パラード」的なガチャガチャした設計を緻密かつ大胆にやり直し、断然に見事な劇音楽に仕上げている。「マ・メール・ロア」を極度に拡大し先鋭的な新しい手法によって組み直し削り落とし、また、ロザンタールはよくその音楽が劇と共にあることをわかっているからコンサート形式であっても(さらに言葉がわからずとも)何となく子供が様々な文物とエキセントリックなやりとりをしながら楽しげに時間をすごしていっているのがわかる。劇はママンで終わるのだがここではママンに抱きつくような野暮な終わり方もしない。ルーセルのエネアスのようなざわめきから不安げな夜景の中に叫ばれるママンである。とにかく十八番、ラヴェルはつねに同じ音楽を書き続けることを避け新しい要素が途切れないように苦心して作曲していったが、それでも同時期の作を思わせる素材が散見されるスペインの時にくらべ、格段に面白い。何故かマーラーの奇怪なメルヒェンをも思い浮かべた(単に大地の歌に現れる中国風のパセージのせいかもしれない)。それはあくまで夢想としてであって音楽とは関係がない。これは価値ある記録である。
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