ドヴォルザーク:チェロ協奏曲

◯マイナルディ(Vc)ローター指揮ベルリン放送交響楽団(meloclassic)1949/10/11放送用スタジオ録音・CD

これはもうローターが素晴らしいのだな、先ず。チェロに寄り添うだけのオケではない、交響曲をやるようにそれだけで実に音楽的で、しっかりした、オケも実力の上限まで出し切っている。マイナルディの、技術的には大チェリストには負けるかもしれないが、ロストロポーヴィチより線は細いかもしれないが、解釈を尽くした表現には目を見張る。一、二楽章はそれに尽きる。三楽章はテンポを落としドイツ的な構築性が目立ってくるが、あの旋律が現れる場面では背筋がゾッとするくらい、この音楽にはこれしかないと、そう考えを直させるほどの衝撃を与えられた。巨視的設計も素晴らしいのである。オケとの絡み合いも、オケ側がよく理解して、いや、オケとソリストが双方から融合し、このブラームスのように甘美で厚みのある音楽を、高潔な響きを抱いて推し進めていく。土俗の香りはまるでしないが、音域的なものを除けばドイツ臭さもなく(マイナルディのヴィオラ的な音色によるところも大きい)、近視眼的なものも含め、この曲としてはロマンティック極まるもので、フィナーレの壮麗さといったらない。突き進んで勢い良く弓を挙げるだけが協奏曲のフィナーレではない。同曲はオケが〆る。これは紛れもなく協奏曲だが、同時に、交響曲である。拍手を送りたい。技巧や安定感が全てと思っている向きはロストロポーヴィチを取ってください。
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