ピエルネ:バレエ音楽「シダリーズと牧羊神」~6つの抜粋

作曲家指揮コンセール・コロンヌ管弦楽団(odeon/malibran)1928-34・CD

ピエルネの代表作だがいかんせん大曲のようで、マルティノンが一枚におさめたのも組曲である。なんてことのない子供の遊びのようなテーマであるせいか、ピエルネの前時代的なロマン派志向が影を潜め(せいぜいシャブリエくらいまでしか遡らない)、蜘蛛の饗宴時代のルーセルや、耳馴染みの良い音楽を書いていた頃のラヴェルに非常に近い、純粋に耳を楽しませることのできるドビュッシー後のフランス音楽の世界を、じつに簡潔に、バレエ音楽向きに仕上げており、これを聴いて気を悪くする人はいないのではないか。灰汁抜きされたペトルーシュカ、洗練されたリムスキー、と言うと悪意がある。ピエルネの指揮はわりと幅があり、自作自演はさすがに巧い。個々のソロ楽器、とくに木管が剥き出しでライトモチーフを持ち回り活躍する曲だが、弾けるような、いかにも「演りやすい」バレエといった流れを崩さず、モイーズも吹いているのだろうか、弦はやや弱いものの音はしっかり出ている。この曲を大味と言って更に演奏も大味と言うと語弊があるので言わないが、小牧神の入場にかんしては近衛盤の方が格好が良い。開放的なカラフルな音響が求心力を損なっているようなところもあるが、それはピエルネのオデオン録音全部そうなので、言わない約束。
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