デュカス:舞踏詩「ラ・ペリ」

ピエルネ指揮コンセール・コロンヌ管弦楽団(ODEON/decca)SP

作曲家と同世代、2歳上で没年もほぼ同時期という、作曲家兼指揮者によるまさに同時代録音である。この曲は中欧ロマン派の色が濃く、前時代的な半音階を駆使したリムスキーを思わせる作品で、魔法使いの弟子よりも古い感じは否めない。だがピエルネもそうであったようにドビュッシー後の和声感覚を取り入れてドイツの音響からは浮遊し、ロシアのどぎついほどに華々しい管弦楽の色彩を取り入れたような、初期ストラヴィンスキーを円熟させたような特有の魅力を持っており、ロシアでさかんだったバレエ音楽として意図されていたのもさもありなんな作品である(ディアギレフとは切れたが)。私の盤は中盤で荒れており聴きづらいが、それを除いて耳を澄ますとピエルネが噎せ返るような響きを引き出し、ワグナーらとは隔絶したフランス風の音楽を意図してドライヴしているさまが伝わってくる。管楽が駆使されるが後にソリストとして名を挙げる人も含まれていたであろう、いずれも表現の瑕疵はなくスピーディな展開を妨げるものはない。乏しい音を想像力で補えば弦楽器もウネウネとうまくやっているようだ。明るく軽やかに、この曲の骨董録音は他にもあるが、ピエルネのものは表現が「新しく」思えた。
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