ブルックナー:交響曲第7番

ロジンスキ指揮クリーヴランド交響楽団(SLS)1938/3/16放送・CD

どうもこの曲が苦手です。親しみやすい旋律、ワグナーの死にさいし捧げられることとなった2楽章の感傷的な表現、わかりやすい構成など、この曲がブルックナー指揮者以外にも盛んに取り上げられた(4番ロマンティックよりも骨董録音は多いかもしれない)、その理由は挙げられるだろうが、正直飽きるのも早い。長大な8番などにくらべ「くどさ」が少ないと言われるがワグナー的なモチーフなど却ってウンザリさせてしまうわかりやすさで、ロジンスキのような即物主義的な指揮者の演奏だと最初こそ飽きさせない隈取の濃い表現で耳を惹くが、何も共感していないような一本調子(ブルックナーは共感してロマンティックな起伏をつけるたぐいの作曲家ではないのだが、飽きさせず聴かせるためにはそれも必要だ)、録音はノイズのほうが大きいくらいで音量変化もなくそこは仕方ないが、これを聴いてブルックナー好きになるとは思えない。演奏レベルはクリーヴランド交響楽団との幸福な時期のものだけあって高い。大規模編成を使いこなすのには定評のあるロジンスキらしいブラスの鳴らし方で、ヨーロッパ的ですらある。あまりにもノイズが多いゆえ全く勧めないが、カットせずちゃんとやっているからロジンスキマニアには薦める。ミュンシュのほうが同じスタイルでも面白いだろう。クーセヴィッキーがやったら同じような感じになったろうがカットも激しかっただろう。
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