オネゲル:交響曲第2番

ミュンシュ指揮ソヴィエト国立交響楽団(melodiya)1965/5-6LIVE・CD

このラスト以外わかりにくい曲をソヴィエトでやったことが凄いと思ったが、全盛期のソビ響弦楽器の冒頭鋭い発声を聴いてのち、これが純音楽的に扱われ、和声的に重厚複雑ながらも簡潔な書法でかかれた室内楽団向けのアンサンブル曲で、あくまで抽象音楽であることを明確にした演奏で、本質を突いた名演であると理解した。これなら一、二楽章がくぐもってわかりにくいとか、旋律しか聴こえないとか、そういうことがなく楽曲構造そのものを楽しめる。ラストのクライマックスを除き、わかりやすく整形し楽章間や主題の対比を明らかにするような操作はあまり感じられない。おしなべてすべてをしっかり聴かせていく。正直ミュンシュもこういう立体的で明快な演奏ができるんだということを(極めて優秀なステレオ録音であることも手伝い)オケの優秀さも含め認識させられた次第。オケがオケだけにボリュームのある古風な演奏、ということはなく室内楽団的なアンサンブル能力の高さが光る。このような表現を取ったのは曲慣れしないオケと聴衆に構造的な魅力をわからせるためとは思うが、裏腹に構成の起承転結はっきりさせたものではないようにも感じたのは録音のあまりに明らかなところに起因するか。ブラヴォ一声聴こえる。
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