ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)

フリード指揮BPO(polydor/DG/arbiter他(lys?))1928・CD

とっっくに権利切れパブドメ音源なのに、有名な数曲を除いてネットで(危険サイトを除くと)フリー配信されないオスカー・フリート。その名は正統中欧指揮者、とくに同時代の大曲の最初の紹介者として必ずあがってくるが、ちゃんと評価するには雑な扱われ方をし過ぎている。近年m&aやarbiterが未復刻音源を正規polydorの流れであるDGが既にCD化したものと「混ぜて」シリーズとして出してきて、naxos配信(NML)のラインナップに入っているから定額配信派には許せる状況にしても、後者は初出なのか発掘なのかわかりにくく、目玉が5分だけ新発掘音源といいながらよくよく調べると既出とのことだったり、しかも今は殆ど出していない(在庫は抱えているようだ)。さらにむかしSP時代の演奏家の網羅的復刻をやっていたlysがフリートシリーズを出したときは、当時流行ったイタリア海賊盤レーベルの流れだから仕方ないのだが、ロシア録音だのオケ違いだの嘘データを付けたりしたものだから(シェヘラザード、火の鳥組曲の盤はロシアオケとされていてpolydorとは別録音とされているが、1930年代にならないとソヴィエトとは絡んでこないはずなので、録音年からしても組み合わせ的にも明白にBPOの偽盤…SPは原盤状態や復刻方法で完全に違う印象を与えるほど変わる(微妙な回転数の調整がビビッドに影響し再生時間まで変わる)ので騙されても仕方ないしそれはそれで復刻比較という楽しみ方もある)。

こういったことで正直識別してコレクションするのが面倒過ぎて、ついに二枚CD買ってしまった。いまどき一枚1600円。そのうちの一枚に、1925年手兵ベルリン国立歌劇場管弦楽団との火の鳥1919年版組曲旧録が入っている。こちら電気時代の新録はSP直の音源がネットでさんざん出回っているが、ロシア音楽とも関係が深いフリートが、さすがマーラーに鍛えられた経験もあるのか、しっかり楽曲を理解して鋭く明快な演奏をなしており、初期78回転盤ではおなじみのグダグダオケ状態(編成)ではあっても、引き締めるところは引き締めて、オケの音色も程よく引き出し、ロシア臭さもなくカラフルですらある佳演。四面に四曲だがDG(ユニバーサル)の詰め合わせでは1トラックにまとめている。いくつかarbiter盤で「子守歌が入っている」と特記していたが、そもそも、1925年の旧録音(6トラック)にすら入っているし、これがないと火の鳥の聴きどころは半減すると思うのですがね。ちなみに、本サイト(まとめサイト)ではフリート指揮を「フリード指揮」と表記しますが、これはセルフ検索時に「ジークフリート」と混同して出てきてしまうので、見づらいことから敢えてそうしています。
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