デュカス:序曲「ポリュークト」

マルティノン指揮ORTF(ERATO,EMI/warner)1971/9/21-23,27・CD

重厚な後期ロマン派音楽の手法でつづられていく比較的若い頃の作品。マルティノンは同時期の録音に多い、ゆったりとしたテンポをとっておりスピードは遅いが、ドラマティックな起伏をむしろ積極的につけていき、官能的な場面では澄んだ艶を出し、かつてボロディンの交響曲などで見せた激しい面を垣間見させる(だがヴァイオリンがどうも「丸い」)。フランス的主題が扱われた作品で、木管に比重の置かれた響きなど当時主流であった後期ロマン派、とくにワグナーのものからは僅かに離れ、フランクを思わせる夢幻的な浮遊感が筋に沿って現れるところは、フローラン・シュミット的な折衷性も感じる。だが楽曲を支配するムードはやはり国民楽派が流行った頃のものと同じで、古臭さは抜けない。
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