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グラズノフ:交響曲第5番

セレブリエル指揮ロイヤル・スコティッシュ・フィル(warner)2004/1/6-8・CD

臭みの無い音、ダイナミックな起伏の付け方、スケールの大きい演奏と優秀録音に拍手。繰り言を繰り出すように同じ主題を捏ね繰り回すグラズノフ、対位法を駆使し様々な方向から立体的な音楽を展開して、私は変奏曲が好きじゃないが、グラズノフについてはロシア国民楽派系作曲家の中で一番聴いていてストレスは無い、それでもフェドセーエフですら「臭み」が気になるのは楽団の性格と共にやはり楽曲の民族性に主眼を置いて楽想のままに演奏させてしまっているからで、セレブリエルはグラズノフがどこの国の作曲家なのか明らかにすらせず、ワグナーの管弦楽の流れを継いだ抽象的な交響曲としてやっているように聴こえる。同曲をいったん分解してモダンに再構築する、というよりグラズノフ自身がそれを望んでいたとも思うのだが、クーチカのムードに流されたようなローカリズムから脱し、ロシア音楽に通底する音要素が使い方によって汎世界的にも通用するものになるという意思を尊重し、響きの安定感を主張せず自然な拡がりを作り、極端ともとれるテンポ変化も含む解釈を施したところ、さらにイギリスの透明感ある楽団から技術的なメリットを引き出し、終楽章は激烈な前のめりのテンポで煽り、けして歌心に拘泥させることなくライヴ感のまま大団円させている様子にははっとさせられた。この曲の演奏様式はムラヴィンスキーやスヴェトラーノフからとうの昔に離れているのである。そう感じさせられた。
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