ラヴェル:クープランの墓
コープランド指揮クリーヴランド交響楽団(SLS) 1970/8/1クリーヴランド ブロッサム音楽祭live
二枚組CD-Rのこちら二枚目の方は何故かノイズが無く放送(エアチェック?)品質の最低限の音が確保されており聴きやすい。ラヴェルを得意とする指揮者のやるような品のあるエスプリに満ちた演奏ではないが、ドビュッシーのピアノ録音を残しているとおり、また実際にナディア・ブーランジェ門下であることからもこのあたりのフランス音楽には元々親しみのある人で、あくまで「外国人として」客観的に整えながらしっかり創意の感じられる起伏を織り込み、楽想により表現の変化を明確に付けて、ローカリズムに落ちない、分かりやすい詩情に満ちた演奏に仕立てている。ややもって重いところもあるが、構造が明快で響きの透明感を保ち、現代指揮者の振るラヴェルに近いスタイルと言えるかもしれない。リズムの引き締め方が現代バレエ的というか、縦の拍がきちんとしている。但し、最終音を思いっきり延ばすのは異様で、録音品質からもマデルナを想起させた。
二枚組CD-Rのこちら二枚目の方は何故かノイズが無く放送(エアチェック?)品質の最低限の音が確保されており聴きやすい。ラヴェルを得意とする指揮者のやるような品のあるエスプリに満ちた演奏ではないが、ドビュッシーのピアノ録音を残しているとおり、また実際にナディア・ブーランジェ門下であることからもこのあたりのフランス音楽には元々親しみのある人で、あくまで「外国人として」客観的に整えながらしっかり創意の感じられる起伏を織り込み、楽想により表現の変化を明確に付けて、ローカリズムに落ちない、分かりやすい詩情に満ちた演奏に仕立てている。ややもって重いところもあるが、構造が明快で響きの透明感を保ち、現代指揮者の振るラヴェルに近いスタイルと言えるかもしれない。リズムの引き締め方が現代バレエ的というか、縦の拍がきちんとしている。但し、最終音を思いっきり延ばすのは異様で、録音品質からもマデルナを想起させた。
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