コープランド:バレエ組曲「ロデオ」4つのダンス・エピソード~Ⅰ、Ⅱ、Ⅳ

作曲家指揮クリーヴランド交響楽団(SLS) 1970/8/1クリーヴランド ブロッサム音楽祭live

これはもう代表作の良いとこ取りの組曲、自作自演にありがちな硬直したところもなく、情熱すら感じる熟れた演奏で聴き応えがある。簡潔なコープランド節に対してオケ(ないしいずれのソロ楽器も)が開けっぴろげでハデハデな表現をなし、またこれがとても巧く、録音は直前のラヴェルよりノイジーで悪いが恐らく音量がやたら大きいせいもあろう、野外音楽祭の記録のような開放的なライヴ感が良い。1.カウボーイの休日から思いっきりアメリカンダンス、楽曲のアピールポイントをしっかりアピールする。ここで掴まれて(いきなり拍手が入ってしまう)2.畜舎の夜想曲でしっとり(あざとい曲だなあとは思うが)聴き入ってからの飛んでⅣ.ホウダウン。管弦楽版ではソロ楽器を織り交ぜての大規模なオーケストレーションのせいで、器械的に組み立て取りまとめる必要性からスピード感やリズムの魅力が損なわれることが多いが、響きの派手さ(耳をつんざくノイジーな破裂音!)がすべてを攻撃的にして、スピードこそ二年後に編曲されるelp版に劣るもののノリはすこぶる良い。コープランドもこの頃のライヴでは(オケの外交的な性向と作風が合っていることもあろうが)随分気を煽る演奏をなしたものである。ノイズが無ければ普通の生硬な自作自演に聴こえる可能性もあるが、客席のいくぶん盛大な反応から、悪くはなかったことは伺える。二枚組の最後を飾る憎い選曲だ。
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