フローラン・シュミット:ロカイユ風組曲

マリー・クレール・ジャメ五重奏団(erato/rca)1976版

フローランが残した楽曲のなかで最も同時代フランス風の作品ではないか。美しく均整のとれた、簡潔ですぐれた技巧の反映されたアンサンブル曲である。ジョリヴェのハープ室内楽から不協和音や変則リズムを取り除いたような作品。ラヴェルではバックに徹していた弦楽器がここではしっかり主張しており、とくにヴァイオリンの音色は懐かしく、サロン風の同曲にいっそうロマンティックな色を添えている。ラルデのフルートも中音域にて確かでありながらはみ出さない繊細な配慮の行き届いたもの。調和的な演奏にジャメもことさら自分を押し出すことはなく、模範的な流れに乗っている。四楽章はいくぶんフローランらしい前時代的な持って行き方で盛り上げるもので、弦楽器に僅か雑味はあるがほぼ完璧な演奏。同曲はパリ器楽五重奏団が初演したが、そのハーピストがピエール・ジャメ(父)である。
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