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ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第4番

ベートーヴェン四重奏団(moscow tchaikovsky conservatory)1953/12/3初演live・CD

モノラルのライヴ音質だがまずまず聴ける音になっている。晴朗な民謡風旋律に始まりしばらく1番などに通じる平易な表現が続くものの、音が半音ズレたような、あるいはジャズを思わせる歪んだところ、ぽろぽろと崩れていくように下降線を辿り、慎ましやかな中にも沈痛なものと、ショスタコーヴィチらしさとでも言うべき晦渋なものが入り混じっていく。2楽章以降、突然グラズノフのような民族主義的表現が(スラヴ的な中にもユダヤ的なものも)入り音楽を盛りたてたりもするが、まるでそれは気まぐれのように簡潔な暗い音楽に静まっていくなど、入れ子構造のようなところをベートーヴェン四重奏団は巧く旋律的な音楽として聴かせ、激しくも弾け切ることはなく緊張感をラストまで持続させ、静かな終演にフラブラ気味の大喝采。初演とはいえ譜面そのものはそれほど複雑ではなくむしろ簡潔すぎてよくわからなくなるところ、全体的に下降線を辿るようなショスタコ特有の構成を綿密に把握して、旋律に重点を置いてかなり分かりやすくまとめている。部分的にプロコフィエフの2番に似ているが、プロコフィエフはソヴィエトの作曲家として個性の終焉に向かうところ、ショスタコはこれからまだ個性を発揮していかなければならないが、それをまだ殺していかないとソヴィエトでは生きていけない、そんな気分から「気分の二重構造」が生まれ、スターリンは無事この世を去っても、ここまでわかりやすい娯楽性を入れないとならない、自身を出し切ることができていない雰囲気がある。ショスタコが苦手なら分かりやすい曲に演奏だと思う。
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