ルーセル:バレエ音楽「バッカスとアリアーヌ」全曲(第一組曲・第二組曲)

プレートル指揮フランス国立管弦楽団(ERATO/icon,warner)CD

ミュンシュがさかんに第二組曲(第二幕)だけを取り上げたこともありそれが普通のように捉えられているが、派手なダイジェストのようなもので、ダフニスとクロエの第二組曲だけを聴くのと同じ。ラヴェルの導入した新奇要素であるウィンドマシーンが第二組曲に含まれないのは象徴的で、あれはああいうもやもやしたところから周到に計算された筋書きのあとで派手な踊りに至る。これも印象は第一組曲(第一幕)と併せて全曲だと少し異なってきて、ただのバレエではなく筋書きの上にあること(読まなくても聴けば単なる抽象音楽ではないことがわかる)、モチーフがどうやって登場してどう流れて行って第二幕に至るのか(まるで印象派から新古典主義へ向かうルーセル自身のよう)、またプレートルは明瞭なステレオ録音のうえで、いかにもフランス的というような響きの明るさとわかりやすい表現で作品を追っていくので、全盛期ルーセル特有の「曇り」が一切無い同曲を導入版としてお勧めするうえで格好の素材となる録音です。
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