ピエルネ: オラトリオ 音楽的伝説「少年十字軍」~抜粋

ジルー(SP)パレー指揮ORTF、レジオン・ドヌール教育会館少年合唱団(DA/vibrato:CD-R/ina配信)1972live(1972/6/5放送)

vibratoは当時DA盤のコピーを何倍もの値段で出していたので、聴いてはいないがほぼ同じ演奏時間の同じ演目からなるこれも、同じものだろう。音質は珍しくクリアなステレオで良好だが冒頭いささか乱暴な始まり方をしている。いきなり頭切れ気味に強い独唱から。フランス放送音源にはよくあることで、元々そういう状態の可能性が高い。ちなみにボレロ、メニューインのベトコンとナレーションを交えて続く(順番はvibrato盤では逆転している。パレーの放送音源はina.frに大量にある(ウンザリするほどある)。1972/4/12のシャンゼリゼライヴ説が濃厚で、ベルリオーズ「海賊」も演奏された。その組み合わせとするとina配信でトラック別に全演目が6/5放送として提供されており、同一と思われる)。もともとが小オラトリオだが、さらに8分半に纏められ、有名な少年十字軍の悲劇(マルセル・シュウォッブによる)をほぼソプラノ独唱の支配する「歌曲」~とそれに応える子供の合唱~として速やかに爽やかに仕上げている。パレーのスピード、音響感覚はピエルネには合っている。鮮やかな手腕で仕上げられたじつに軽やかな明るい曲で、まだ20世紀に入って間もない時期、そのハープに彩られた典雅な響きはドビュッシー初期、あるいはカプレのような新鮮さを示すが、常套的に盛り上げる後半部はともかく、前半部と末尾は後の新古典主義の時代、もしくはソクラートを思わせるくらい簡潔であり、独唱と答唱がただ音量を落とし同じやり取りを繰り返したあとコンマスソロによって〆られる。本来の話のボリュームに比して短すぎて、拍手もあっという間に聴き終えられ、清澄な気分の余韻に浸る暇もなく次の曲へのナレーションに入ってしまう。とはいえ、わずかでも同時代を生きた指揮者のピエルネ作品の録音自体が貴重。続くボレロはいつものパレーの高速軽騎兵だから、同じような響きの感覚にあるとはいえ、少し趣は変わる(ボレロは最後に演奏された可能性もあるという)。
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