ベン・ハイム:ヴァイオリン協奏曲

パールマン(Vn)バーンスタイン指揮イスラエル・フィル(IPO,helicorn)1968/5・CD

パールマンの美音、大小ヴィヴラートをかけまくる類のものではなく純粋に深く美しい(少し高音が硬質)、技術的には似た音のフランチェスカッティを凌駕する、世代交代を感じさせる。。素晴らしい演奏ぶりが聴ける。楽曲のこの作曲家にしては前時代的な分厚い響きに対しバンスタの伴奏をつける腕、オケの威力が発揮され、もっとも三楽章あたりは何をやりたいのかわからない逡巡ぶりが楽曲の知名度の低さに繋がっているのがわかるものの、前期ブロッホのお鉢を継いだようなベン・ハイムの、他宗者にとってみればまさに「呪術的な」音線にゾクッとさせられるところが独特に気持ちがいい。一楽章こそ渡米後のブロッホ的というか、ヒンデミットの新古典主義(しかも分かりやすい作風のほう)の影響が非常に強いがニ楽章以降はその感じは薄くなる。ヒンデミットよりウォルトンぽい垢抜けた、アメリカふうの雰囲気も軽く混ざり、本来高音の技巧をひけらかすヴァイオリンを使ったわりに音域が低めで、これはウォルトンのヴィオラ協奏曲のもつ内省的な内容に近い。ベン・ハイムは私もあまり知らないしここにはストコフスキの断片録音の記事のみ載せた記憶があるが、探せば割りと出て来るし、前期ブロッホほど古くはなく、シマノフスキ並にはわかりやすいので、機会があればどうぞ。
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