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バークリー:ホルン三重奏曲

デニス・ブレイン(Hrn)ホースレイ(P)パリキアン(Vn)(PALLADIO他)1954(1953?)・CD

完成が54年のため53年録音表記は誤りと推測される。ホースリーがブラームスのホルントリオの演奏を楽しむうち委託を計画しブレインに献呈したもので、演奏頻度の高い(というかバークリーはこれくらいしか聴かれない)作品となっている。ホルンを絡めている点で作曲家のルーツである六人組あたりのフランス室内楽、とくにプーランクを想起し、遅まきながら手を出した前衛手法はこの時点ではまったく聞かれず適度に平易である。少しの暗さと穏やかさは、やっぱりイギリス近代の作曲家だな、というところで、またせっかくブレインのための曲であるのに細かく動き回るのはどうしてもヴァイオリンになってしまい、それにあわせてピアノと掛け合うところがメインで、ホルンは独立してソロを吹くような場面も目立つ。ブレインの音は性格とは逆に?穏健で柔らかく心象的である。ヴィブラートなどかけなくてもきわめて安定して音程の狂いは一切なくまるで木管楽器のような「薄い音」に驚かされる。山っ気のないところがアンサンブル慣れも感じさせる。だいたいこの組み合わせのトリオで、こういうスコアでまとまりを出すのもなかなか難しいというか、よく設計して組み立てられた演奏で、そういう意味でスコアもよく書けているのだろう。「ルーセルよりもフランスふう」のものを含む懐かしげな旋律を楽しんでいるところもよい。楽曲として素直に楽しめるのは1楽章アレグロ、2楽章レントはそれより少し長いくらい、そして3楽章主題と変奏はそれまでの楽章の倍以上の長さで変化に富み、個性的ではないが、形式的にはブラームスを意識したうえで曲感はいかにもイギリス近代の穏健派の作風を示し、ときたま民謡ふうのものなども織り交ぜて、「正しく」終わる。ブリテンの時代の作曲家とは思えない部分もある。いかにもブーランジェ門下というべきか。初演もこの三名(パリキアンもアンサンブル奏者として上手い)。楽器の組み合わせの妙で聴く価値はある。
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