バルトーク:弦、打楽器、チェレスタのための音楽

クーベリック指揮ACO(RCO)1959/10/20live・CD

録音はモノラルで放送レベル。一楽章が弱音で大人しめだったのが、やはり二楽章にて重い響きで突進するような、ドイツ的堅牢さをもった小フルトヴェングラー的演奏により一気に盛りあげる。音色を含む起伏の付け方が明確で聴き応えある。コンセルトヘボウはかくもシェフによって力量の見せ付け方を違えてくる(ピアノの技量ふくめ細部はともかく)。クーベリックはバルトークの楽器の用法や響きの創意をしっかり汲み取って、その個性をより灰汁強く打ち出し、単なる勢いの音楽にはしていない。同じ血が流れているのではないかというほど寄り添った部分もある(きほん血気盛んな人なのでバルトークの繊細さは無いが)。デフォルメされた奇怪な音楽なので寝起きにはちょっと辛いが真実に触れている。悪い録音でも要点は押さえて聴こえるので良い。終楽章冒頭の弦のトリッキーなトゥッティが揃うかどうかで指揮者がバルトークにしっかり取り組んだかどうかがわかるが、ここはもう完璧に力強く合っている(ライヴでは珍しい)。薄くなるでもなくここまでできている、鮮やかだ。なかなかこう力強く民族舞曲を煽った演奏記録はない。オケの集中力も並ではない。太鼓の煽り方も丁々発止で凄まじい。緩徐部のうねるような半音階もハーモニーをしっかり重ね迫力を維持する。ACOの弦楽器はコンドラシンのライヴ記録もそうだったが時々こういうことをやるから看過できない。変な恣意的変化は付かないが楽想に沿って柔軟にデフォルメしクライマックスをしっかり作って終わるのも聴きやすい。拍手切り捨ては惜しい。
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