ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」

マルケヴィッチ指揮LSO(bbc)1962/8/26エジンバラ音楽祭live・CD

演奏瑕疵がないのはさすが英国トップクラスオケというところか。マルケは何故か穏健な印象のあるイギリスオケと相性が良いように思うしこの十八番もフィルハーモニア管とは二度録音している。技術的にそつのない、万能であるように鍛えられてきた音楽愛好国のオケであるところが、逆に大人し目のハルサイにまとまるかと思いきや、所々、木管ソロや弦に露悪的な音色を出させて「やりまっせ」というところを予感させ、もちろんストラヴィンスキーが「モーツァルトにデスメタルを聴かせる」ような「いきなり感」で現代の音楽シーンの幕をあけた(ついでにバレエを破壊し再構築した)記念碑的な大作なわけで、各場面の毒々しい特徴はスコアの中で既に示され尽くしているのだが、そこに大局的な構成感をもってマルケは第二部終盤においてとまさに「阿鼻叫喚」のこの世の地獄のような音響を「正確に」叩き出させて、聴衆の絶大なブラヴォを呼んでいる。オケの音がニュートラルなだけになおさらそのスコアと捌き方の鮮やかさが際立ち、録音操作的違和感もなく、ライヴ録音としても良好。おすすめ。
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