ホルスト:組曲「惑星」

作曲家指揮LSO他(koch他)1926/6-10・CD

新録のほうだが、ノイズがひどいため録音方式の進歩で録り直ししたといっても正直、さほど違いを感じないばかりか、オケのアラがむしろ目立ってしまい速い楽章ではヴァイオリンが崩壊しそうだったり、また人工的な操作が際立つ。情報量の増えると共に余計な物がたくさん拾われ凝縮力が損なわれるという、これはストコフスキーでもあった感想に近い(あそこまで露骨な変異はない)。情報量と書いたが基本同じ解釈で新味はないものの、曲によってはアーティキュレーション付けが色濃くかなり煽っているのがわかる。依然、音楽は天空に昇らず大地を踏みしめているが、「劇的組曲ティンタジェル」と題しても通じるような感覚で組み立てられた曲だったのはわかる。精神的ではなく肉体的だ。もっとも終曲はサラサラ流れるテンポの中で「スターウォーズだ!」という神秘的な景色(響き合い)をきらびやかに出してきていて、真意がどちらかわからなくはなる。この曲は噎せ返るような響きのうえに金属音が強くパラパラタラタラと、なかなかの心象的な表現だ。ここへきてRVWと肩を並べる神秘の音楽の表現を録音に残せたのか。全般やはり旧録とたいして変わらないが、楽曲毎の対比はより明確で、テンポやリズムより管弦楽のおりなす響きにとにかく拘った演奏。こちらの合唱はさすが明瞭にとらえられているが、断ち切れるような終わり方は残念。
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