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プロコフィエフ:弦楽四重奏曲第1番

パスカル四重奏団(forgottenrecords) 1962/5/23live放送

このコンサートの主題は現代ソヴィエト音楽だったようで、プロコフィエフ1番、ストラヴィンスキー三つの小品、ショスタコーヴィチ1番とチェレプニンの五重奏という、ほとんどもう聴けないような貴重なプログラムになっており、とくに最初の三曲は個人的に、それぞれのこの分野における紹介的作品で極めて分かりやすく、なおかつ隙きのない引き締まったものだと思っていただけに驚きの並びである。プロコフィエフはカバルタ主題の2番ばかりが演奏されるが旋律の美麗さ、簡潔だが特有の書法の魅力、構成の完成度はこちらの方が明らかに上で、旋律がひたすら弾きまくりバックは入れ代わり立ち代わりながらも基本的に律動を表現するのみという前ニ楽章が2番より劣るという評価になるのかもしれないが、アンサンブルとしてのやりづらさと曲としての価値は別物で、一般人は2番はすぐ飽きると思われる。格別の雄渾な主題からいきなり入る一楽章はミスを誘発しやすい粗野な部分はあり、スピードを落として整える録音は多いが、これはライヴゆえか思ったとおりのスピードを堅持し頼もしい。弓の荒れた弾き方も格好がいい。ニ楽章は要で、フーガの錯綜する上行音形の嵐のギチギチするような伴奏は旋律よりも聞き所となる。ここも瑕疵を厭わずとにかく弾きまくり、旋律楽器はそれに負けないよう必死で太い音を出す、そのさまはこの曲のあるべき姿を正面から提示している。やはりスピードは肝要だ。三楽章は民謡ふうの単純なほの暗い音楽で子守唄のように堕ちて退嬰的に沈む、これは謎めいているというか何か暗示しているのか、しかしあざといくらいの効果を上げる。この演奏では、そのコントラストはそれほど強調はされない。総じてライヴ記録としても貴重であり、このスピードじゃなきゃ駄目なんだ、という考えを再確認した次第。
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