シマノフスキ:交響曲第2番


:冒頭の半音階的に立ちのぼるコンマスソロが書かれている

ゲルギエフ指揮LSO(LSO)2012/10・CD

音は思ったより良くはないがそこはまあそれ。ウィーン世紀末の香りを漂わせる、シマノフスキが中欧的な曲を書いていたころの代表作だが、リヒャルト・シュトラウスの影響であろう、形式的な交響曲の体裁をとらず有機的に繋がる9つの部分からなる。響きはリヒャルト・シュトラウスの影響というよりはもっと前のワグナーを思わせる範疇にとどまる。リヒャルト・シュトラウスのような複雑にモチーフを絡み合わせ細かく配置するようなことはせず、おおまかには抽象音楽として楽章の存在を感じさせるが、いささか冗長で楽想も気まぐれに流れてしまうようなところがあり、構成感は意図したであろうよりは薄いと言わざるを得ない。ゲルギエフは父ヤルヴィを思わせる職人性を発揮しており、捌き方や整え方は(ニュートラルなオケを使っているせいもあるが)かつてのイメージから離れ極めてまともである。ゆえにシマノフスキの終生一貫した個性と言える「シンプル志向」をむき出しにしてしまって、人によってはツェムリンスキーの抒情交響曲の劣化小品と感じるかもしれない。最盛期までの官能的なシマノフスキをやるには解釈が清澄過ぎるか。
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