リリ・ブーランジェ:詩篇第129番

◎ナディア・ブーランジェ指揮ボストン交響楽団、ニューイングランド音楽院合唱団他(SLS)1962/4/19ボストンシンフォニーホールlive

夭折した妹の作品、聖書からの詩篇を三曲おさめたCD-R。陳腐ともとれる詩を重厚な管弦楽と適切なソロ&合唱によってドラマティックに盛り上げ、崇高に〆る。その和声や楽器法にはこの人がオネゲルに与えた影響をはっきり認めることができる。知らないで聴くとオネゲルのオラトリオと錯覚するかもしれない。ただドビュッシーや初期ストラヴィンスキーを思わせる所もあり、時代性が伺える。円熟しきった書法はおなじく重厚な作風を持っていたフローラン・シュミットとは対照的にしっかり完成されたもので、その夭折を惜しまずにはおれない。姉の指揮はしっかりしたもので、楽団や合唱(指揮は別)への統制がびしっときいており、変に生臭さがなく曲そのものの価値を問うてくる。モノラルなのが惜しまれるが、この名指導者の代表的指揮記録と言ってもいいのではないか。
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