ディーリアス:夏の歌

○フェンビー指揮ロイヤル・フィル(unicorn)1987版・CD

作曲家晩年の右腕以上の存在であった、エリック・フェンビー。四肢は萎え視覚を奪われた作曲家の口述する素材に基づき、ほぼ編曲するように仕上げた作品の、当人による録音である。さすがに感情的なものが感じられ、極度に純化された単純な旋律と和声、構造のうえに展開されるドラマチックにあけすけな気分を、音色においてはさほど配慮していないが、明るく透明なロイヤル・フィルの弦楽を素直に煽って「ディーリアスの夢想」に迫ってゆく。バルビローリがその歌心を存分に発揮した名演があるので、それに比べれば無機質な響きが気になるかもしれないが、これはフェンビーの作品としても最高傑作と言えるわけで、その人がこうやっているのだからこちらのほうが、扇情的過ぎない方がディーリアスの性格的にも正しいのだろう。良い演奏である。フェンビーは他にも録音があるのではないか。
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