ワグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」序曲(ドビュッシー二台ピアノ編曲)

エッセール、プリュデルマシェ(P)(warner)live・CD

warnerのボックス集成シリーズの中でもきわめつけのマニアボックスで、他社音源からの融通はもはや当たり前だが、とにかくドビュッシーのホンモノの全曲集成として企画された三十枚余りに及ぶCD。さすがにデータやライナーはあまりしっかりしておらずそれもあって配信で聴いているが、CDだと既存盤とのダブリを考慮したら若干高い感はあるものの、これのために録音された初物(多くはこの曲のような編曲や版違いとなるが)は他に替えがたい価値がある。たとえさまよえるオランダ人が「まんまじゃん!」というもので和音一ついじってないにせよ、初期ドビュッシーのスタイルを思い起こさせるロマン性、ワグナー自体のはらむ現代性、ドビュッシーマニアなら満足はいくだろう。演奏はほとんどフランス人によっており、こだわりはドビュッシーの権威が監修しているところからも伺える。もちろん他人の編曲や、補筆版もある(生前のドビュッシー自身が管弦楽配置を他人に任せがちだった)。注記はあるが、個人所有の楽譜は対象外としており、オーリッジ氏のプロジェクトは(ほぼオーリッジ作品と言えるような代物だからだろう)無し、管弦楽のための間奏曲についても対象外として収録していない。編曲も全部網羅しているのかどうか、少し疑問はあるが、面白い音源がカンタータあたりにもあるし、フランソワなど往年の名録音もふくまれるし、何よりピアノと管弦楽のための幻想曲が2バージョン、改訂版が含まれるのも嬉しい。興味があればどうぞ。
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