ドビュッシー:管弦楽組曲第1番(マヌリ一部補筆)

ロト指揮レ・シエクル(ASM/warner)2012/2/2パリ(世界初録音版)・CD

三曲目「夢」以外は完全な草稿が見つかり(ピアノ連弾版は既に知られる)、びっくりの「ピリオド演奏」による初稿版海とともに発売されたばかりの音源が、早速Warnerに融通されて全集の一部として発売されている(海は未収録)。成人したばかりの学生時代の作品とはいえ同時期にすでに「春」「小組曲」が発表されており、期待は高まる。しかし30分の印象は後ろ向き。ワグナーというよりロシア国民楽派だ。ワグナーの和声や管弦楽の影響があるとすればリムスキーを通じてくらいのものではないか。ロマンティックで、穏やかで書法も自然で、「春」が好きなら勧められるが、ドビュッシーを求めるならかなり聴き込まないとダメである。まさかグラズノフの交響詩みたいなものが出てくるとは思わなかった。まあ、ロシアの革新あってドビュッシーの革新があった証拠ではあるか。補筆された三楽章はひときわ凡庸感が強いので、それを気にする必要はない。四曲目は仰々しくも清々しい響きの盛り上がりをしっかり作っている。各曲の題名は素晴らしくドビュッシーだ。以下


バレエ

行列とバッカナール

演奏は透明感があり神経質なほど響きとアンサンブルのまとまりを重視している。フランス往年のオケの持っていた雑味のなさがこのような曲だとすこし逆に、飽きをきたさせるところもある。スコア外の色の変化をも求めたくなる。木管や弦楽はいいがブラスが単調な曲なので派手に鳴らされる箇所はウンザリするが、これこそロシア節からの影響なのだろう。
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