ブロッホ:神聖祭儀(アボダシ・ハコデシュ)

○作曲家指揮LPO&cho.、ロスミュラー(b)ボンド(sp)コワン(ca)(decca/pearl他)1950・CD

ダイナミックでロマンティックな「ユダヤ祭儀」である。これが大好きでLPしかなかったころミヨーの似たような作品とともにやたらと聴いていた。イギリスオケのせいかイギリスのオラトリオふう作品、ヴォーン・ウィリアムズの周到な作品に似て耳馴染みがとてもよい。当たり前だが宗教曲だから悪い音はなく、ユダヤ音階などもヨナ抜きに慣れた日本人にとって特に引っかかる要素はなく、しかもイギリスオケとあってイギリス民謡的にも全く違和感がないものだ。かつ、これはブロッホの民族主義の後半の作品となり、新古典主義の洗練が民族の独創性を簡素化、というか漂白し、西欧音楽の語法の上でもすっかり「普通」となって吸収された、まるでマーラーほども普遍的な歌謡性を持ち合わせたものになり、祭祀にふさわしいのかどうか、20世紀音楽の娯楽性をしっかり発揮した大作として先入観なく聴くのが相応しいように思える。体臭のない指揮ぶりがまた面白い。職人だ。歌手もしっかり仕事している。マーラー聴くと思って聴いてほしい。
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